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ボランティアコーディネーター白書2005・2006年版
編集:日本ボランティアコーディネーター協会
A4版 126頁
発行年:2006年

ボランティアコーディネーションを必要とする領域と担い手の拡大とともに、その質が問われるようになってきた。ボランティアコーディネーターの専門性を確立し社会的認知を高めるためには?論文と実践報告を収録し、豊富な分析から現在と未来を示す。

【編集】
特定非営利活動法人 日本ボランティアコーディネーター協会(略称:JVCA)

多様な分野で活動するボランティアコーディネーターのネットワークを築き、その専門性の向上と社会的認知をすすめ、専門職として確立することを目的に、2001年に設立。社会福祉協議会や国際交流協会、ボランティアセンター、福祉施設の職員、市民活動推進機関・NPO・NGOのスタッフ、研究者、企業の社会貢献などの担当者、教職員、行政職員、学生などが参加。あらゆる分野やセクターの違いを超え、専門的役割の確立という共通の目的をもったネットワークで、さまざまな事業を展開している。



【解説】
ボランティアコーディネーションのいま、そして未来
ボランティアコーディネーションを必要とする領域と担い手の拡大とともに、その質が問われるようになってきた。ボランティアコーディネーターの専門性を確立し社会的認知を高めるためには?論文と実践報告を収録し、豊富な分析から現在と未来を示す。

【はじめに】
 『ボランティアコーディネーター白書』は、ボランティアコーディネーションの動向とそこに関わる人たちのはたらきを多角的に検証し、そのあり方と方向性について論じる場として、これまでに3回発行してきました。

 創刊号の1999-2000年版では、ボランティアコーディネーターの発展過程についての分析をふまえ、「全国ボランティアコーディネーター研究集会1999」の全体会ならびに分科会の報告を通し、その時点でのボランティアコーディネーターの現状をさまざまな角度からまとめました。ボランティアコーディネーターの社会的な役割と必要性にやっと光がさしてきた時期でもあります。

 第2冊目の2001-2002年版は、従来からボランティアおよび多くのボランティアコーディネーターが活躍していた病院、福祉施設、社会福祉協議会のみならず、国際交流・協力や環境保全、生涯学習など、幅広い分野でのボランティアコーディネーションへの関心の高まりを受け、多様な活動分野からのボランティアコーディネーションの実践と調査報告を多数レポートしていただきました。

 そして、3冊目の2003-2004年版では、「ボランティアと行政」「シニア世代の社会参加」という2つのキーワードをもとに特集を組み、これからの時代のボランティアコーディネーションについての視点と方向性を探りました。

 さて、2005-2006年版の編集にあたって、私たちは「ボランティアコーディネーターの専門性を確立する〜社会的認知を高めるために〜」を特集のテーマとしました。昨今、ボランティアコーディネーションを必要とする領域と担い手の拡大とともに、その質がいよいよ問われていると強く感じているからです。

 ボランティアコーディネーターが、ボランティアコーディネーションにかかわる機関・個人はもちろんのこと、ボランタリーな活動を通して社会に参加しようという市民や多様な支援機関から必要性を認知され、理解を得られなければ、自らの専門性確立への歩みも空洞化しかねません。自らのしごとの社会的な意味とその成果を広く社会に対して伝えなければならない時代に入ったといえるでしょう。

 本書が、さまざまな分野で活躍するボランティアコーディネーターたちの日々の実践と研究の一助になれば幸いです。そして、コーディネーターの役割と実践を広く伝える機会になりますよう心から願っています。

2006年1月
特定非営利活動法人 日本ボランティアコーディネーター協会
「ボランティアコーディネーター白書2005・2006年版」編集委員会

【目次】
特集 ボランティアコーディネーターの専門性を確立する
 〜社会的認知を高めるために〜
巻頭言 ボランティアコーディネーターと専門性
山崎美貴子
東京ボランティア・市民活動センター 所長
      神奈川県立保健福祉大学 教授

論文1 ボランティアコーディネーターの社会的認知獲得
 先行事例としての英米の資格認定の取り組みからの考察
妻鹿ふみ子 京都光華女子大学 人間関係学部 社会福祉学科 教授

論文2 ボランティアコーディネーターの専門性認定をめぐる課題
筒井のり子 龍谷大学 社会学部 教授

論文3 組織におけるボランティアコーディネーターの位置付けとその課題
 病院・高齢者施設を中心に
山本浩史 川崎医療福祉大学 医療福祉学部 講師

レポート 日本における関連資格制度の状況から
 キャリア・コンサルタント資格制度
赤澤清孝 特定非営利活動法人きょうとNPOセンター 事務局次長

分野別レポート
レポート1 国際交流分野におけるボランティアコーディネーション
 多文化共生のまちづくりをめざして
杉澤経子 武蔵野市国際交流協会 プログラムコーディネーター
(東京外国人支援ネットワーク代表)

レポート2 社会福祉協議会におけるボランティアコーディネーション
 曲がり角にきた自治体と求められる社協の役割
志藤修史 大谷大学 専任講師

レポート3 社会福祉施設におけるボランティアコーディネーション
小野智明 神奈川県社会福祉協議会 かながわボランティアセンター

レポート4 病院におけるボランティアコーディネーション
平野幸子 明治学院大学 社会学部付属研究所 ソーシャルワーカー

レポート5 博物館〔文化・芸術〕におけるボランティアコーディネーション
木下達文 京都橘大学 文化政策学部 現代マネジメント学科 助教授

レポート6 学校におけるボランティアコーディネーション
長沼 豊 学習院大学 助教授

レポート7 大学におけるボランティアコーディネーション
石井祐理子 京都光華女子大学 人間関係学部 社会福祉学科 講師

レポート8 海外協力NGOにおけるボランティアコーディネーション
坂口和隆 特定非営利活動法人 シャプラニール=市民による海外協力の会 事務局長

レポート9 環境分野のボランティアコーディネーション
竹花由紀子 京エコロジーセンター 学習事業課 主任

レポート10 災害におけるボランティアコーディネーション
桑原英文 JPCom(Japan Philippines Community & Communication)代表

実態調査
調査1 ボランティアコーディネーターとボランティアコーディネーション機能の実態
 「北海道ボランティアコーディネーター実態調査」から
船木幸弘 北海道ボランティアコーディネーター協会 理事

調査2 岐阜県内公立文化施設のボランティアに関する調査結果から
 文化施設側からみたボランティア
高橋 順 岐阜市公共ホール管理財団 岐阜市文化センター 主任

実践研究
実践研究1 ボランティアを捉える新たな視点:「夏!体験ボランティア参加者への調査から」
高木寛之 東洋大学 社会学部社会福祉実習室 実習助手

実践研究2 「ボランティアコーディネーターの想いの活かし方」に関する考察
 HVCAに寄せられた相談から課題を見つける
篠原辰二 北海道ボランティアコーディネーター協会 理事

く文献リスト〉 
くボランティアコーディネーター関連年表〉 
く全国ボランティアコーディネーター研究集会2004報告〉
く全国ボランティアコーディネーター研究集会2005報告〉



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