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ボランティアコーディネーター白書2001−2002
編集:ボランティアコーディネーター白書編集委員会
A4判 136頁
発行年:2002年

時代のトピックを取り上げた分析、各分野におけるボランティアコーディネーション、関連データ集など、ボランティアコーディネーターの現在を示す白書。

【著者】
特定非営利活動法人 日本ボランティアコーディネーター協会(略称:JVCA)

多様な分野で活動するボランティアコーディネーターのネットワークを築き、その専門性の向上と社会的認知をすすめ、専門職として確立することを目的に、2001年に設立。社会福祉協議会や国際交流協会、ボランティアセンター、福祉施設の職員、市民活動推進機関・NPO・NGOのスタッフ、研究者、企業の社会貢献などの担当者、教職員、行政職員、学生などが参加。あらゆる分野やセクターの違いを超え、専門的役割の確立という共通の目的をもったネットワークで、さまざまな事業を展開している。



【解説】
時代のトピックを取り上げた分析、各分野におけるボランティアコーディネーション、関連データ集など、ボランティアコーディネーターの現在を示す白書。

【はじめに】
日本にボランティアコーディネーターという専門職の存在が紹介されて約30年。この間のボランティアコーディネーターの広がりには、めざましいものがあります。
 当初は、病院や社会福祉施設で活動するボランティアの「お世話係」的な存在であったものが、各地の社会福祉協議会などにボランティアセンターが設立され、また有志によるボランティア協会などが生まれる中で、活動希望者とサポートを受ける人・場との「つなぎ役」が求められるようになりました。しかし、援助を受ける側と援助するボランティアとの間に「対等な協働」を築くことは難しく、この困難な実践を進める中で、専門職としてのコーディネーターの必要性が強調されるようになりました。
 一方、国際交流・協力や環境保全、生涯学習などでのボランティア活動が広がる中、国際交流協会や生涯学習施設、市民が自主的に設立したNGOやNPOなどでも、ボランティアコーディネーターヘの関心が急速に高まっています。
 さらに最近では、学生のボランティア活動参加を推進しようとする学校や社員のボランティア活動支援に取り組む企業など、いわば「送り出す」立場に立つサイドからも、ボランティアコーディネート態勢を充実する必要が出てきました。
 このように一言でボランティアコーディネーターと言っても、その領域は広く、その実践形態も実に多様です。
 1999年の創刊に続き第2号となる本書は、こうしたボランティアコーディネーションの多様な広がりと新たな動きを見渡すものとして、企画・構成しました。
  まず「座談会」で、これまでのボランティアコーディネーションの歩みを総括し今後の課題を整理しました。「トピック・テーマ」では、まさに今、焦点となっている課題を取り上げ、米国を代表する論者の「講演録」も掲載しました。さらに「分野別・テーマ」では分野ごとの現状と課題を整理。この分野別の分析は、今後、定点観測的に状況の推移を追いかけてゆく予定です。この他、全体の傾向を把握できる「実態調査」、現場での実践を科学的に分析した「実践研究」、ユニークな実践を紹介する「実践報告」、そして全国ボランティアコーディネーター研究集会の報告と「文献リスト」も盛り込み、大変、贅沢な構成となりました。本書一冊で、ボランティアコーディネーションに関する過去・現在・未来が分かるものと自負しています。
 本書が、日々の取り組みの中で様々な悩みをかかえながら奮闘するボランティアコーディネーターの実践を支え広げるものとなれば、幸いです。
                                 2002年2月
          
日本ボランティアコーディネーター協会
「ボランティアコーディネーター白書2001〜2002」編集委員会

【目次】

座談会
 市民の社会参加を支えるプロをめざして 〜JVCA設立の意味と今後の課題〜
   岡本 榮一 大阪ボランティア協会理事長
   唐木理恵子 練馬区社会福祉協議会 練馬ボランティアセンター
   下沢 嶽 シャプラニール=市民による海外協力の会事務局長
   進行
   早瀬 昇 大阪ボランティア協会事務局長

論文 (トピック・テーマ)
 ボランティアコーディネーションにおける評価の意義と課題
   筒井のり子 龍谷大学社会学部助教授

 ボランティア活動を支援するしくみとしてのボランティアマネジメント 〜アメリカの実践〜
   妻鹿ふみ子 吉備国際大学助教授

 市民社会に根ざすボランティアコーディネーターに 〜NGO・NPOからのメッセージ〜
   下沢 嶽 シャプラニール=市民による海外協力の会事務局長

講演録
 ボランティアコーディネーター 〜この魅力ある仕事の確立のために〜
   スーザン・エリス エナジャイズ社代表

論文 (分野別・テーマ)
 揺れるミッションの狭間で
 〜社会福祉協議会におけるボランティアコーディネーションの現状と課題〜
   諏訪 徹 全国社会福祉協議会・全国ボランティア活動振興センター

 社会福祉施設とボランティア
   西岡  修 特別養護老人ホーム 白十字ホーム副ホーム長

 国際交流分野におけるボランティアコーディネート
 〜ファシリテーターとプログラムオフィサーとしての役割〜
   有田 典代 関西国際交流団体協議会事務局長

 教育におけるボランティアコーディネーターの役割
 〜「総合的な学習の時間」のゆらぎと行先不明な教育改革のなかで〜
   池田 幸也 常磐大学 コミュニティ振興学部助教授

  災害時のボランティアセンターの役割
 〜有珠・三宅・東海・鳥取の経験に学ぶ〜
   橋口 文博 生活協同組合コープこうべ福祉・環境活動部

実態調査
 ボランティアとの協働プログラムにおけるマネジメントの現状
 〜AVA「ボランティアコーディネートの専門性に関する調査」より〜
   石井祐理子 関西学院大学実習助手

  関西圏の大学における学生が行うボランティア活動の支援の現状
 〜「大学における学生が行うボランティア活動の支援アンケート」結果から〜
   南 多恵子 大阪ボランティア協会

 施設におけるボランティア受け入れの現状
 〜大阪府内における社会福祉施設、社会教育・生涯学習関連施設の
   ボランティア受け入れ実態調査より〜
   石井祐理子 関西学院大学実習助手

  大阪府内のボランティアセンターにおけるボランティアコーディネーションの現状
 〜大阪府受託事業より〜
   土井圭子・渡邉源喜 北河内ボランティアセンター

  ボランティアコーディネーターの専門性の現状−社会福祉協議会を中心に
 〜「ボランティアコーディネート機能における専門性」に関するアンケート調査より〜
   石井祐理子 関西学院大学実習助手

実践研究
 ボランティアセンターにおける相談業務と統計資料に関する一考察
   平野 幸子 豊島区社会福祉協議会 豊島ボランティアセンター

  介護保険がボランティアセンターに及ぼした影響について
   垂井加寿恵 神戸市中央区社会福祉協議会 中央区ボランティアセンター

実践報告
 障害者施設が求めるボランティアとは 〜ひふみ園での試み〜
   小松 輝子 知的障害者入所更生施設ひふみ園コーディネーター

日本ボランティアコーディネーター研究集会報告

  研究集会概要
 分科会報告

文献リスト



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