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ボランティアコーディネーター白書2007-2009年版
特集:学校教育における「ボランティア」のあり方―ボランティアコーディネーションの課題
編集:日本ボランティアコーディネーター協会
A4判 124頁
発行年:2008年

ボランティアコーディネーターの現状や動向を、論説とレポートで示す。コーディネーターの追求する価値と果たすべき役割を検証。


【解説】
ボランティアコーディネーションのいま、そして未来
ボランティアコーディネーションを必要とする領域と担い手の拡大とともに、その質が問われている。日本のボランティアコーディネーターの現状や動向を、論説とレポートで示す。コーディネーターの追求する価値と果たすべき役割を検証。

【編集】
特定非営利活動法人 日本ボランティアコーディネーター協会(略称:JVCA)

多様な分野で活動するボランティアコーディネーターのネットワークを築き、その専門性の向上と社会的認知をすすめ、専門職として確立することを目的に、2001年に設立。社会福祉協議会や国際交流協会、ボランティアセンター、福祉施設の職員、市民活動推進機関・NPO・NGOのスタッフ、研究者、企業の社会貢献などの担当者、教職員、行政職員、学生などが参加。あらゆる分野やセクターの違いを超え、専門的役割の確立という共通の目的をもったネットワークで、さまざまな事業を展開している。

【はじめに】
 『ボランティアコーディネーター白書』は、ボランティアコーディネーションの動向とそこにかかわる人たちのはたらきを多角的に検証し、そのあり方と方向性について論じる場として、1999 年以降、2年ごとに継続して発行してきました。

 今回、特集の企画をするにあたって話題になったのは、学校教育現場と「ボランティア」のかかわりが新たな局面を迎えているのではないかということでした。2006 年に安倍内閣のもとに発足した「教育再生会議」の第1次報告では、子どもの規範意識や社会人としての基本を学ぶために、奉仕活動やボランティア活動、体験活動を取り入れることや、高校での奉仕活動の必修化などが提言されました。学校現場と「ボランティア」の関係は、国家レベルの教育政策の波に今まさに巻き込まれようとしています。

 すでに学校現場では「総合的な学習の時間」などを活用して子どもたちの“ 体験活動”や“ ボランティア学習” が展開されていますが、企画にあたる教員や関係機関の熱意や力量不足から来るプログラムの形骸化や受け入れ先のニーズとのミスマッチも指摘されてきました。一方、学校が地域社会の多様な人材や機関との連携をとり、力を合わせながら子どもたちの学びの場を開発していくような実践も見られ、学校教育現場においてコーディネーターの役割をする人材の重要性にも注目が集まっています。

 このような状況の下、本書の特集テーマを「学校教育における「ボランティア」のあり方−ボランティアコーディネーションの課題」と決め、多様な立場から寄稿をいただきました。歴史、意義、事例、課題など、“ 学校教育とボランティアをめぐる動向” を理念と実践の両面からを取り上げることで、今後のボランティアコーディネーション実践の方向性と展望が少なからず垣間見えてきたような気がします。

 さらに、分野別のボランティアコーディネーションに関するレポートや、現場のコーディネーターによる実践や調査報告などもあわせて掲載しています。本書が、さまざまな分野で日々奮闘されるボランティアコーディネーターたちの実践と研究の一助になれば幸いです。

2008 年2月
特定非営利活動法人 日本ボランティアコーディネーター協会
「ボランティアコーディネーター白書2007-2009年版」編集委員会

【目次】
特集 学校教育における「ボランティア」のあり方―ボランティアコーディネーションの課題
論文1 学校教育とボランティアをめぐる動向と課題
長沼 豊

論文2 制度化される「奉仕」を超えて
―市民教育を推進するボランティアコーディネーター
池田 幸也

現場レポート1 新宿山吹高校の教科「奉仕」 ―ボランティアに近い授業をめざして
後藤 務

論文3 米国におけるサービスラーニング ―教育と社会貢献活動の融合
村上 徹也

論文4 「学校支援ボランティア」の現状と課題 ―コーディネーションのあり方を探る
野尻 紀恵

現場レポート2 特別支援教育とボランティア ―子どもたちの豊かな地域生活の実現にむけて
松澤 弘子

現場レポート3 特別支援教育の展開とボランティア
―普通学校通常学級の特別支援教育におけるボランティア(東京都杉並区の例)
疋田 恵子

分野別レポート
レポート1 国際交流分野におけるボランティアコーディネーション
―求められる「専門性」と「当事者の参画」
田村 太郎

レポート2 社会福祉協議会におけるボランティアコーディネーション
渋谷 篤男

レポート3 社会福祉施設におけるボランティアコーディネーション
後藤麻理子

レポート4 災害におけるボランティアコーディネーション
栗田 暢之

レポート5 環境分野におけるボランティアコーディネーション
―誰もが参加できる、そして社会を変える力になる
  100 年先に向かって、環境ボランティアの力を活かそう
須藤美智子

レポート6 ミュージアムにおけるボランティアコーディネーション
瀧端真理子

実践研究
実践研究1 ひとの成長を演出するボランティアコーディネーターの魅力
―障害者福祉施設のコーディネーションから
坂口 平

実践研究2 新しい時代のボランティアコーディネーターを考える
―実践・交流から生み出される多様なボランティアコーディネーション
長岡 素彦

実践研究3 ボランティアマッチングシステム運営を通して見えてくるもの
―刈谷市民ボランティア活動支援センターでの取り組みから
田中 利昌

調査報告
調査報告 学生ボランティア活動の現状からみる推進課題
―「学生ボランティアの活動実態・意識調査」から
松永 文和

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く全国ボランティアコーディネーター研究集会2007報告〉




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