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語りの時間
著者:錺 栄美子・禅定正世・小林康代
発行:社会福祉法人大阪ボランティア協会
発行年:2006年
耳を澄まして語りを楽しむ体験は、子どもの心の育ちをはじめ、あらゆる世代の生きる知恵や力になる。長年にわたって語りに携わってきた著者の体験や思いを盛り込んだ、入門書『語りへの誘い』に続くステップアップための一冊。

【解説】
 耳を澄まして語りを楽しむ体験は、子どもの心の育ちをはじめ、あらゆる世代の生きる知恵や力になる。長年にわたって語りに携わってきた著者の体験や思いを盛り込んだ、入門書『語りへの誘い』に続くステップアップための一冊。

【はじめに】

 日本の国が、何年もかけて世界の列強と戦って負けた翌年に私は生まれました。
 あのころ、今のようにたくさんの美しい絵本はありませんでした。そしてどこに行っても子どもがいっぱいでした。何もない時代の子どもたちは、それなりにたくましいおとなになりました。
 東京オリンピック、日本列島大改造、高度成長、大阪万国博覧会…。右肩上がりに日本は繁栄を続けていくと思わせて、一気にバブル崩壊から不景気の風が吹き、二十一世紀になっても業種によってはまだ風が止みません。そうして好景気を支えてきた戦後生まれの人たちが一線を退く年代になりました。

 ことしの年賀状には、おめでとうの次ぎに「…ついに、還暦の年ですね」とか、「還暦記念の同窓会をしますから」などと、かつての同級生たちが書いてきました。そうか、おいでなすったか、と思いました。なんだか、人生の締め切りがせまってますよー、と有無を言わせずに承知させられた気分です。
 右肩上がりに生きてきた人生を「総括」しなくてはいけない年齢に来た、と思いました。

 何にもない時代の子どもから、何でもありすぎる時代の大人を経て、次の時代の子どもを思うとき、私たちは何を残していけるでしょうか。
 世間では、結婚して第二の人生を迎える、などと言いますが、私の場合は子どもの親となってからの三十数年間、いつも「絵本」がそばにありました。育児、仕事、ボランティア、趣味、友だちづきあいまでも「絵本」とセットのようなものでした。さらにその絵本とセットになって『お話の語り』もついてまわりました。思えば、辛かったことよりも楽しかったことばかりが浮かび上がってくるのも不思議です。
 お話の語りをおさらいするたび、家の者に付き合ってもらったこともあります。いつか、飽きられたり、あきれられたり。
 また絵本やお話を持って行くサービス先では、回を重ねるごとにかわいいお客さまたちがあまり上手に聞いてくれるので、かえってこちらが感動したり。数えたらきりがありません。

 そのうちに、お話のための「講座」、また、絵本・お話ボランティア養成の「講座」に関わるようになっていました。
 二十三年前、お話の語り手講座の講師として禅定正世さんに出会いました。それ以来ずっと親しくしていただいている私の「先生」です。禅定先生を通して大阪東淀川の図書館長の小林康代さんを知りました。
 退職後は、心配した病気の経過もよく、いまでは絵本や子どもたちに関わることならば、国内はもとより、海外にまで出かけるというエネルギーの持ち主になるまで快復されました。

 この三人が、出会っては語り、また電話でのおしゃべりをしているうちに、
 「それぞれの『持ち場』を生かして、絵本やお話に関する一冊のテキストを出したらどうやろねえ」という話になりました。
 異存のあるはずはありません。
 なぜか三人とも、心のどこかで、人生締め切り前の時間を最大限大切にしたい、と感じるところがあったに違いない、と不遜ながら私は思っています。

 子どもたちに、よい本を届けたい、いにしえから伝えられてきたお話を語り伝えたい、子どもも大人も心豊かにすごしてほしい、という点では同じ志を抱く方たちが私たちの周囲にはたくさんいます。その方たちと、こんど出会ったときには一緒におしゃべりをする話のタネにしていただけるよう、この一冊をまごころこめてお届けいたします。

  二〇〇六年 一〇月
錺 栄美子 
 

【著者】

錺 栄美子(かざり・えみこ)
 1946年、秋田県生まれ。秋田大学教育学部卒業。1983年大阪ボランティア協会主催の語り手養成講座を受講。なにわ語り部の会会員、水仙福祉会非常勤職員、地球おはなし村村民、アマチュア人形劇団「コマルテ」メンバー。2002年から「おはなしの語り手講座」を担当。
 著書『カタンコ・ションピコ・ガザの花』(編集工房ノア)

禅定 正世(ぜんじょう・まさよ)
 1936年、福井県生まれ。同県立大野高校卒。1968年に、自宅で子ども文庫(土曜文庫)を開く。以降、地域文庫活動や公共図書館設立運動など、子どものためのより良い読書環境づくりに取り組み、多くの児童文学作家、出版人、研究者と親交を深める。1980年から、大阪ボランティア協会、京都ボランティア協会などで「お話の語り手養成講座」の講師をつとめ、すでに1000人以上の“お話ボランティア”を世に送り出している。絵本による街づくりの会理事。
 著書『語ってよ 子守歌のように』(エルピス社)
    『おはなし ほっとたいむ』(水仙福祉会)
    『語りへの誘い』(大阪ボランティア協会)

小林 康代 (こばやし・やすよ)
 1948年、名古屋市生まれ。関西大学文学部国文学科卒業。1973年、大阪市立図書館に司書として採用され平野図書館・東淀川図書館・旭図書館の館長を経て2005年3月退職。児童図書館研究会会員、アマチュア人形劇団「コマルテ」代表、地球おはなし村村民、絵本による街づくりの会正会員。

カット:相山利子(あいやま・としこ)
 1934年、京都生まれ。『語りへの誘い』でもカットを担当。大阪府内4カ所で絵手紙教室を指導。なにわ語り部の会会員。

目次

第一章 一人ひとりかけがえがないから
  葉っぱ一枚から
  牛若丸
  もういっぺん現役の母親になれるなら
  食べたことないから 見たことないから
  自分の子とよその子と
  朝の読書とボランティアの勉強会
  お話のはじめに
  地方の言葉について(一)
  地方の言葉について(二)
  地方の言葉について(三)
  一秒でも長く絵を見せて
  「語る人」になりませんか
  スラスラという罠
  エパミナンダス
  紙芝居
  浅い理解・深い理解
  お話と歌
  聞く《姿勢》
  暗くして、ロウソク立てて?
  昔話・伝え伝えて
  一カ所で続けるということ
  
第二章 語りのスタイルさまざま
  語りは、実人生のおさらい
  気の合った仲間同志で語りを嗜(たしな)む
  語りで育てる
  語りで共感の輪を

第三章 心に残るおはなし会をめざして
  観客の適正な人数
  良い会場の選び方
  テーマとコーディネーターを決める
  プログラムの上手な立て方
  連歌に生きる、もてなしの心
  リハーサルは必要です
  失敗を活かす
  著作権について
  活動の場を広げる

おわりに

語り部狐兎(コント)

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販売価格

1,296円(本体1,200円、税96円)

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